国富を増やす ー資本蓄積の仕組み その2ー | 桜内ふみき 公式サイト

国富を増やす ー資本蓄積の仕組み その2ー

資本蓄積の会計恒等式はとてもシンプルです。

国内総生産勘定
[借方]GDP+中間投入≡[貸方]総需要

所得支出勘定
[借方]消費+貯蓄≡[貸方]国民所得(=GDP-減価償却費)

資本勘定
[借方]投資+貯蓄投資差額≡[貸方]貯蓄(=実体的資本蓄積ΔKs

金融勘定
[借方]対外資産の変動≡[貸方]貯蓄投資差額+対外負債の変動

調整勘定
[借方]再評価による資産の変動≡[貸方]再評価による負債の変動+再評価による資本蓄積ΔKv

このうち、資本勘定と金融勘定を一本の会計恒等式にまとめると(貯蓄投資差額を消去すると)、以下の会計恒等式が得られます。
[借方]投資+対外純資産の変動≡[貸方]貯蓄(=実体的資本蓄積ΔKs

これは、以下の貸借対照表上の会計恒等式を時間微分したものといえます。
[借方]非金融資産+対外純資産≡[貸方]資本(=国富)

内閣府の公表している国民経済計算体系において、1994年から2019年に至る26年間のデータが公表されています。上記の会計恒等式は、常に必ず成立しているので、その間のバブル崩壊、金融危機、リーマンショック、東日本大震災、そしてアベノミクスといった日本経済の動きが全て手に取るように見えてきます。

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